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2024/5/26【 第13回関東大学春季交流大会 】vs東海大学 マッチレポート

ラグビー部
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    第13回関東大学春季交流大会A(第46回UTY招待ラグビー) 対東海大学戦

    5月26日(日)・JIT リサイクルインク スタジアム(山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場)
    ○帝京大学34-7東海大学●

    《BRIEF REVIEW》

    春季大会第3戦の相手は、リーグ戦の覇者・東海大学。
    開始から帝京は守りの時間帯が続く。FL吉田(有吾)、LO鈴木、FLグアイニ、CTB佐藤、CTB大町、No.8ダウナカマカマらが激しいタックル。相手の連続攻撃に我慢のディフェンスを続ける。
    ピンチの場面も、WTB山本、FB吉田(有佑)、LO坪根らの激しいタックルでしのぐ。さらに守りの時間帯が続くが、何度もいいタックルを見せるFL吉田(有吾)、PR平井、PR松原らが、相手の攻撃をしっかりと止める。
    ディフェンスでしのぎ、PR平井の前進でチャンスを作りかけるが、アタックでのミスが出て、取り切ることができない。
    得点が動いたのは23分。No.8ダウナカマカマ、HO當眞のダブルタックルでターンオーバー。LO鈴木がボールを拾って連続攻撃。ラックからSH李-SO神田(丈)-WTB寺山と渡り、寺山が抜け出し、走り切ってトライ(5-0)。ようやく帝京が先制点を奪う。
    しかし、帝京はここからミスやペナルティが増え、またも耐える時間帯となる。それでも、全員でしっかりとディフェンスし、盛り返す。相手ボールになっても、No.8ダウナカマカマが走り、何度もタックルに行く。LO鈴木、LO坪根のダブルタックルで相手のミスを誘う。さらにピンチもあるが、SH李の好タックルで防ぐ。
    終了間際も好タックルでターンオーバーし、チャンスになりかけるが、ここは取り切れずにハーフタイム。前半を5-0で折り返した。
    後半は開始早々に、後半から入った二人が魅せる。キックオフのボールに対し、WTB青柳(潤)が快速を飛ばしてチェイス。それが目に入ったのか、相手がキャッチミス。こぼれたボールが、こちらもしっかりと走っていたFL倉橋にすっぽり入り、倉橋が抜け出し、走り切ってトライ(10-0)。帝京が幸先よく追加点を奪う。
    攻められる場面も、LO坪根らの好タックルでしのぐ。その後、チャンスもあるが、ミスも出て取り切れない。だが、帝京も相手のスピードランナーに対して、FL倉橋が好タックルでしっかりと止める。
    13分、ラインアウトから攻められ、走られてトライを許す(10-7)。
    このあと、帝京は相手ゴール前まで攻め込み、何度もアタックするが、取り切れない。
    それでも帝京は攻め続ける。28分、ラインアウトから連続攻撃。ラックからSH上村-FL倉橋と渡り、倉橋が相手ディフェンスを引きずりながら前進。そのままトライ(15-7)。
    その後のスタミナ勝負の時間帯に、帝京が畳みかける。FB吉田(有佑)、HO當眞の前進でチャンスを作る。34分、ラインアウトからモールを押し込む。HO當眞が持ち出してトライ(22-7)。
    この後、ミスとペナルティで守りの時間帯となるが、SH上村、No.8ダウナカマカマらの好タックルやPR清水のジャッカルで防ぐ。
    41分、ラインアウトからモールを押し込む。HO知念が持ち出して、そのままトライ(27-7)。44分には、帝京のプレッシャーで相手ボールが乱れ、FLクッツェが足に掛ける。SH上村-LO福井-PR依藤-CTB佐藤と渡り、佐藤が抜け出してトライ。CTB大町のゴールも決まってノーサイド。34-7で帝京が春季大会3連勝を飾った。

    《COLUMN》

    ―― ディフェンスの勝利 ――

    春季交流大会3連勝としたこの日の試合でしたが、前半は5-0という接戦で折り返す形となりました。しかし、ハーフタイムのロッカールームでは、誰一人、焦りを見せる人はいませんでした。

    ゲームキャプテンの李錦寿選手からは「ディフェンスはOK。点を取られなければ負けない」と声が掛かり、それを聞いた相馬朋和監督も「そのとおり。ディフェンスはすばらしい。これをあと40分間、やり続けよう」「点を取られなければ、このまま5-0で勝てる」と声を掛けました。

    5-0というスコアであれば、普通なら「もっと点を取りたい」と思うことでしょう。もちろん、うまくいっていないアタックについての細かな確認は行っていましたが、それ以上に「前半にしっかりできていたディフェンスを後半も続けること」に意識を持っていきました。

    実際には1トライを取られたのですが、試合全体を通して言えば、概ね、いいディフェンスをやり続けることができたと言っていいでしょう。李ゲームキャプテンも「帝京はディフェンスのチーム」とコメントしている通り、力強い相手に対しても、帝京は低く突き刺さるタックルを最後までやり続けました。

    このコラムでは何度も書いていますが、ディフェンスがいいと安心して試合を見ることができます。逆にディフェンスに不安があると、得点を何点取っても心配になります。

    日本代表合宿、U20日本代表遠征のため、何人もの仲間がチームを離れている状態ですが、「みんなが毎日、全力でハードワークしている」(李ゲームキャプテン)ので、誰がメンバーに入っても、高いレベルのディフェンス力を維持できています。

    春シーズンも残り2試合。相手は対抗戦の強豪、明治大学と早稲田大学。優れた個人技を持つ選手が何人もいるチームゆえ、帝京のディフェンス力が今まで以上に試されることになるでしょう。

    ここからも、ひとつひとつのタックルに注目しながらゲームを見ていきたいと思います。

    (文/木村俊太・写真/和田八束)

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