2024/8/21【 SUMMER TRAINING GAME 】vs天理大学 マッチレポート
【 SUMMER TRAINING GAME 】 対天理大学戦
8月21日(水)・アンダーアーマー菅平サニアパークメイン
○帝京大学48-21天理大学●
《BRIEF REVIEW》
夏合宿での練習試合第2戦は、天理大学との試合。3日前の早稲田大学戦での敗戦からどこまで修正できているかに注目だ。
いきなりキックオフのミスがあるが、直後のスクラムでペナルティをもらい、敵陣深くまで攻め込む。3分、モールで攻め、大きく前進し、崩れるもHO當眞が持ち出して、試合開始早々に幸先よく先制トライを奪う(5-0)。
その後も、ディフェンス、アタックともに帝京が力強く前に出るシーンが続く。FL青木のジャッカルなどもあり、ゲームを優位に進める。ただ、細かなミスもあり、得点までは至らない。
14分、帝京のペナルティが増え、ラインアウトから展開され、トライを奪われてしまう(5-7)。だが、帝京の前に出る勢いは変わらない。18分、スクラムから展開。ラックから、SH上村-HO當眞-SO本橋(尭)-FB神田(陸)-WTB生田-FL青木と渡り、青木が抜け出してトライ(10-7)。
ミスやペナルティで自陣深くまで攻め込まれるシーンもあるが、WTB中村らの好タックルがあり、なんとか防ぐ。その後、相手のこぼしたボールをうまく拾ってつなぎ、CTB上田のグラウンダーのキックで深く攻め込む。
27分、マイボールのラインアウトからモールを押し込む。モールが崩れ、グラウンディングは不十分だったが、ペナルティがなければトライだったとしてペナルティトライが認められた(17-7)。
さらに帝京が相手のペナルティなどで敵陣深く攻め込む。35分、ラインアウトからモールを押し込み、HO當眞がトライ。ミスから攻め込まれる場面もあるが、CTB上田、FL倉橋、WTB生田、SH上村らの好タックルで防ぎ、22-7で前半を折り返した。
後半開始早々は、帝京のペナルティが重なり、攻め込まれる展開となる。7分、ラインアウトから攻められ、トライを許してしまう(22-14)。
だが、このあと帝京は再び流れを自らに引き寄せる。11分、ラインアウトから展開。ラックからSH上村が持ち出して大きく前進。さらにうまくつないで、最後はCTBワットニが抜け出してトライ(39-14)。
さらに帝京の攻めが続く。16分、ラインアウトから連続攻撃。FWが力強く縦に前進し、ラックからSH上村-SO大町と渡り、大町が外側へキックパス。WTB生田がキャッチし、ディフェンスをかわしてトライ(36-14)。
ペナルティで攻め込まれるシーンもあるが、安定したモールディフェンスとHO知念のジャッカルなどで防ぐ。逆に帝京が攻めに転じ、26分、ラインアウトからモールを押し込み、FLクッツェがトライ(41-14)。
36分にペナルティからのクイック・リスタートでトライを奪われるが(41-21)、終了間際の42分、ラインアウトからモールを押し込み、HO知念が持ち出してトライを奪う。
そのままノーサイドとなり、48-21で、帝京が夏合宿での練習試合第2戦に勝利した。
《COLUMN》
―― 新たなる一歩を ――
夏合宿での練習試合、天理大学戦に帝京は48-21で快勝しました。
3日前、早稲田大学に完敗し、どう立て直してくるかが注目されましたが、まずはしっかりと修正することができたようです。
試合の入りのところから全力で当たる。自陣から無理をして攻めるのではなく、エリアマネジメントを意識する。それらに加えて、アタック、ディフェンスともに力強く前に出ること。その意識を改めて確認できたようです。
その意識はスクラムにも影響を与えたようで、スクラムを押し込んでペナルティをもらい、敵陣に攻め込んでマイボールのラインアウトから攻めるという、いい流れも生まれていました。
また、相馬監督が語っておられたように、ここから練習プログラムの面でも改善がなされるようです。
学生にもスタッフにも、敗戦によって危機意識のようなものが生まれ、これまで見えていなかった改善点が浮き彫りになってきました。
今日の試合は、今後の成長に向けての新たな一歩になるものと期待したいと思います。
(文/木村俊太)