2023/01/08【 大学選手権大会 決勝 】vs 早稲田大学 岡本泰斉・谷中樹平 インタビュー
■ SH 岡本泰斉(4年)
「今はすべてが報われたという気持ちです。四年間、いろいろなことがありました。特にこの一年は、4年生としてきついこと、つらいこともありましたが、この瞬間のために頑張ってきたんだなと心から思えるので、頑張ってきてよかったと思います。
試合は、僕が入ったときにはもうみんなが点差を開いておいてくれていたので、その分、とてもリラックスして、この四年間、自分をサポートしてくれた人たち、親や仲間に自分のプレーを見てもらおうという気持ちでプレーしました。思い切ってプレーできたのは、僕が入る前に出ていた仲間のおかげなので、とても感謝しています。
去年も最後、優勝の瞬間にピッチに立たせていただいたのですが、やはり3年生と4年生では、この一年、4年生としてやってきたことの重みが違うので、その分、最後の喜びも去年とは違うものがあったと感じます。
4年生としては、本当は言いたくないことも言わなければいけないときもありましたし、やりたくないことでもやらなければいけないこともありました。そうした、誰かがやらなければいけないことを自分はいろいろとやってきたつもりです。そういう部分でつらいこともあったのですが、仲間と最後に日本一になりたいという思いでやってこられたので、今日、日本一になって仲間が喜んでいる姿を見て、本当にこれまでやってきたよかったなと思っています。
四年間を振り返ってもいろいろなことがありました。対抗戦デビューだった3年生の日本体育大学戦では、急遽、FLに入ることになって、生まれて初めてスクラムを組むことになったのもいい思い出です。そのときは、デビュー戦でいきなりスクラムだったので、すごいことになったと思いましたが……。岩出先生から『タックルがいい』と褒めていただき、自分もそれを強みにできたのでよかったです。
後輩のみんなには、一日一日を全力でやってほしい、そして正しいと思ったことをやり抜いてほしいです。それが最後に日本一につながると思うので、自分が正しいと思うことを誠実にやり続けてほしいと思います。」
■ 谷中樹平(4年)
「(準決勝で脳震盪を起こしてしまい)決勝戦の試合に出られなかったことは悔しかったですが、給水のお手伝いなどでベンチから応援し、今は優勝できてうれしいという気持ちしかないです。まだ激しい運動はできませんが、こうして生きてここにいられること自体がとてもありがたいことだと思っています。
準決勝で倒れたときのことはまったく意識がなかったのですが、グラウンドから出る瞬間はかすかに意識があったようで、自分では記憶にはないのですが、軽く手を振っていたようです。完全に意識が戻ったのは医務室に運ばれたあとで、目が覚めたら周りに知らない男の人(協会のメディカルの方々)がたくさんいてびっくりしました(笑)。
後輩たちは生意気な子たちばかりでしたが(笑)、でも、とてもかわいい後輩たちでした。常に必死に体を張る子たちなので、来年も再来年もその次も、絶対に優勝してくれるチームになると思っています。誇りに思っていますし、これからも期待して、しっかり応援したいと思います。頑張ってください。」