2024/1/13【 第60全国大学ラグビーフットボール選手権大会 】vs明治大学 江良 颯 インタビュー
2024/1/13【 第60全国大学ラグビーフットボール選手権大会 】vs明治大学 江良 颯 インタビュー
■キャプテン・HO江良颯(4年)
「今日はこの帝京の深紅のジャージを着ているメンバーから『常に仲間のために体を張り続けよう、走り続けよう』という言葉が80分間、出続けた試合でした。自分自身、いろいろな思い、感謝の気持ちが大きいです。
この1年間、『One Herat』という目標を掲げてやってきましたが、最後、全員の喜んでいる姿、顔を見て、ここまで積み上げてきたものは間違いなかった、『One Heart』になれたという実感が湧き、涙が出てきてしまいました。本当にうれしかったです。今まで味わったことのない喜びで、仲間には感謝しかありません。
決勝戦に際し、この一週間の練習でも、僕も含め、みんなの緊張が伝わってきました。僕自身、あまり緊張するタイプではないのですが、そんな僕が昨日は全然眠れず、朝も自分が久しぶりに緊張しているという感覚があったので、他のみんなはもっと緊張しているだろうなと思っていました。それが試合にも出てしまい、ミスが増えてしまったのだと思います。
今日のような落雷の可能性での中断というのは僕自身も初めての経験で、チームのギアをどう上げていけばいいかと考えていたのですが、岩出先生が『時間が伸びたことを自分たちのものにしよう』『最後の試合、本当は80分で終わるところ、時間が伸びたのはうれしいこと』と僕たちに伝えてくださり、そう考えれば大丈夫なんだと思いました。
この仲間とさらに長くいられるという喜びを噛みしめながらラグビーができたと思います。中断に際しては、まずは体を休めて、再開の時間に照準を合わせてウォーミングアップしました。再開後、みんなしっかりとハードワークしてくれたので、いい結果を得ることができました。
ここまで来るのに多くの方々にサポートしていただき、感謝の気持ちでいっぱいなのと同時に、優勝という結果で恩返しができてよかったと思っています。
この4年間、帝京大学にはラグビー選手としても、人としても成長させてくれる環境がありました。岩出先生からも相馬監督からも、いろいろなことを学ばせていただきましたし、支えていただきました。帝京大学に来て、本当によかったと感じています。
帝京大学ラグビー部は練習もとてもしんどいですし、いろいろなことを乗り越えていかなければいけないと思いますが、ひたむきに、愚直にやり続ければ最後には報われるので、後輩たちには、仲間とともに一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。」
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)