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第1回「チームビルディング」実施レポート

2025年10月23日

開催日:2025年10月18日(土)
会 場:帝京大学宇都宮キャンパス 1号館205教室

■ 概要

 帝京大学宇都宮キャンパスでは、地域企業の採用力強化と地方創生を目的に、社会人と学生が共に学ぶ「リカレント教育プログラム」を開講しました。
 第1回は導入回として「チームビルディング」をテーマに開催。
 地域企業関係者、大学関係者、学生が一堂に会し、デザイン思考を軸とした共創型の学びを体験しました。

■ 進行・開会挨拶

 全体の司会進行は、NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク 代表理事 岩井俊宗 氏が務めました。
 開会挨拶では、一般社団法人とちぎ圏央まちづくり協議会 常務理事 新見徹 氏より、本プログラムへの期待と、地域が一体となって学び合う意義について語られました。

■ ガイダンス講義(玉 真之介 教授)

 玉教授からは、プログラム全体の趣旨と、地方創生における人材育成の重要性が語られました。
 本プログラムは、「産・官・学・金」連携による地域共創モデルを目指しています。
 また、全国的に採用環境が厳しさを増す中で、大学と企業の協働による新しい学びと採用のかたちを提示。学生・企業・行政がそれぞれの立場から課題を共有し、「10年後の地域を共にデザインする」という視点の重要性が示されました。

■ デザイン思考講義(島 裕 教授)

 続いて、島教授による「デザイン思考」の講義が行われました。
 講義では、共感・発想・試作・検証のサイクルを通して課題を再定義するプロセスを体験的に学びました。
 「障子を開けてみよう、外は広いぞ。」という言葉を引用し、固定観念を超えて新しい発想に踏み出す姿勢の大切さを強調。また、イノベーションとは知識の蓄積ではなく、「足を運び、手を動かし、対話を重ねること」にあると述べました。
 多様な立場の人が集まり、異なる視点をぶつけ合うことで新しい価値が生まれる。そうした創造的な協働の場づくりこそ、デザイン思考の本質であることが伝えられました

■ グループワーク「正しいブレインストーミング」

 島教授の進行によるグループワークでは、チームビルディングの実践として「正しいブレインストーミング」を体験しました。

🧩 グループワーク:「マシュマロチャレンジ」での実践

 デザイン思考の基本姿勢を体感するためのグループワークとして「マシュマロチャレンジ」が実施されました。
 参加者は学生・企業それぞれが混ざったチームに分かれ、限られた時間と素材(スパゲッティ、テープ、紐、マシュマロ)を使い、できるだけ高い自立構造をつくる課題に挑戦。
 このワークを通して、「試行錯誤」「役割分担」「リーダーシップ」「失敗からの学び」といったデザイン思考の要素が自然に引き出されました。高さを競うだけでなく、チーム内のコミュニケーションや発想の多様性を振り返る時間も設けられ、笑顔と熱気に包まれた雰囲気の中で終了しまし
最後に島教授から、「最初に作って壊してを繰り返すことこそ、デザイン思考の本質です」とのコメントがあり、参加者にとって実践的な学びの機会となりました

■ グループワーク:演習(詳細)

 この後、混成チームによる4つの演習が行われ、模造紙とポストイットを用いた発想・整理・再構築のプロセスを体験しました。

① 「こんな企業には就職したくない! 働く環境が『最低・最悪』の企業とは?」
目的:ネガティブ要因を洗い出し、現場の課題やリスクを顕在化する。
手法:黄色いポストイットに思いつく要素を自由に書き出し、模造紙中央に貼付。 量を重視し、制約を外して意見を出す。
主な意見例:「評価・処遇の不透明さ」「コミュニケーション不足」「安全・健康配慮の欠如」「成長機会の不足」など

② 「こういう企業に就職したい! 理想の働く環境とは」
目的:①で挙げた課題を対照に、望ましい条件や価値観を言語化する。
手法:ポストイットで意見を出し、模造紙の別領域に貼付。具体的な行動や制度 (例:透明な評価、柔軟な働き方、メンタリング制度など)を検討。
成果:理想のキーワードを抽出し、企業側の改善指針となる視点を整理。

③ 「『最低・最悪』を逆手にとって、就職したくなる企業に変える案」
目的:逆発想により、課題を魅力へと転換する創造的思考を体験する。
手法:①のネガティブ要素を参照し、それぞれに“逆転案”を考える。
     (例:待遇が低い→「挑戦機会が多い」「成長を報酬とする文化」など)
ポイント:実現可能性の観点も考慮し、採用や制度設計に活かせるアイデアを短時間でまとめた。

④ 親和図による特徴・傾向の整理
目的:散発的な意見を意味あるグループに分類し、共通する課題や傾向を見出す。
手法:黄色いポストイットを分類し、ピンクの付箋で見出しを設定。チーム間で議論しながら模造紙上で可視化。
主な抽出カテゴリ人・コミュニケーション(上司の傾聴不足、ハラスメント懸念)
        制度・処遇(評価基準の不透明さ、賃金構造の課題)
         成長・働きがい(研修不足、キャリアパスの不明瞭さ)
         環境・安全(長時間労働、安全配備の不十分さ)
活用:これらのカテゴリは、採用広報や定着施策の優先順位設定に役立つ分析材料となる。

■ まとめ

 第1回となる今回は、単なる講義にとどまらず、「地域が共に未来をデザインするための実験の場」として開催されました。今後も帝京大学宇都宮キャンパスでは、地域企業・学生・大学が協働し、採用力強化と地方創生を同時に実現するリカレント教育モデルの構築を進めていきます

フォローアップ
次回講義は 2025年11月1日(土) に実施いたします。

■ お礼

ご協力いただいた講師・運営スタッフ・参加企業の皆さまに感謝申し上げます。
お問い合わせは下記までお願いいたします。

帝京大学宇都宮キャンパスリカレント教育プログラム 
コーディネーター 小川紗理奈
Email: ogawa.sarina.cz@teikyo-u.ac.jp
Tel: 090-7907-9630


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