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第2回「イノベーションと ビジネス」実施レポート

2025年11月10日

開催日:2025年11月1日(土)
会場:ホテルマイステイズ宇都宮 グランドボールルーム

■概要

社会人と学生が共に学び、地域企業の未来をデザインする。
11月1日(土)、帝京大学宇都宮キャンパスのリカレント教育プログラム「人材採用力・定着力アップ 学びあいプラットフォーム栃木」第2回授業が開催されました。今回は「イノベーションとビジネス」をテーマに、技術経営・組織変革・採用定着の最前線を学び、企業経営の将来を構想するワークを実施。参加者一人ひとりが、自社や地域の“次の10年”を見据える一日となりました。

【講義1】「技術経営の展望」 
デンソーウェーブ株式会社 玉木 暢幸 氏

QRコードの生みの親として知られるデンソーウェーブ。玉木氏は同社で40年にわたり技術革新を牽引してきた経験から、ロボット分野におけるAI活用と経営の在り方を語りました。
不定形物の認識や経路最適化、マルチモーダルによる作業生成、生成AIによるプログラム自動生成など、最先端のAI事例を紹介。農業分野では、トマトの良否判定から遠隔収穫までの実装が進むなど、社会実装の広がりを示しました。
一方で、「AI導入は目的設定と人の判断・連続改善が不可欠」と強調。流行語や技術トレンドに振り回されるのではなく、“何のために技術を使うのか”という本質的な問いを大切にすべきと語りました。
さらに、デンソー本体が展開する150工場・3万設備のIoT化と世界最適運用、「班長AI」構想など、現場改善とデータ活用を掛け合わせた実践的アプローチを提示。「レガシーを恐れず捨てる勇気が、次のイノベーションを生む」とのメッセージが印象的でした。

【講義2】「イノベーション経営の展望」
株式会社シナノケンシ 臼井 弘明 氏(オンライン講義)

長野県発のモーターメーカーであるシナノケンシ(アスピナ)より、臼井氏が中国からオンラインで登壇。
同社が進める「イノベーション経営」は、“新しい価値の創出”を目的とし、受託体質からの脱却を掲げています。リーンスタートアップを導入し、AMR(自律搬送ロボット)や人工衛星用リアクションホイールなどの新規事業を創出。大学やスタートアップ、VCとの共創を積極的に進めています。
信州大学との協働講座など、教育・採用分野との連携も強化し、県外学生の承諾増加や3年以内離職率10%未満という成果にもつながりました。
また、自社の強みを「静音化」として再定義し、家電・医療・車載分野への展開を推進。経営トップの継続的な発信と、失敗を恐れず挑戦する文化づくりを通じて、社員が誇りを持てる企業風土を築いていると語りました。

【グループワーク】「企業経営の将来シナリオを描く」
帝京大学地域経済学科 島 裕 教授

後半のグループワークでは、島教授のファシリテーションのもと、「10年先の新事業構想」をテーマにシナリオプランニングを実施しました。
企業目的を“価値創造”と捉え、ドラッカーの理論やVE/VA分析、ゲインクリエイター/ペインリリーバーなどのフレームを用いて価値設計を整理。
さらにPEST分析や2軸シナリオ(例:自動車の規制×バッテリー技術)を通じて、社会変化を構造的に読み解く手法を学びました。
参加者は各社のテーマオーナーを中心に、自社の強み・環境・目的を共有しながら未来の可能性を議論。学生たちも積極的に意見を交わし、世代や立場を超えた共創の時間となりました。

■まとめ

今回の授業では、「目的先行の技術経営」と「共創による価値創出」という2つの軸が明確に示されました。
 AIやイノベーションという言葉の背後にある“人と組織の意思”をどう育てていくか――その問いは、地域企業にも大学にも共通するテーマです。
 次回(第3回)は11月15日(土)、ホテルニューイタヤにて開催予定。各チームが今回の学びを基に、より具体的な事業シナリオの構築へと進みます。

🕓 次回開催:2025年11月15日(土)@ホテルニューイタヤ
📍 テーマ:人財投資戦略

お問合せ

帝京大学宇都宮キャンパスリカレント教育プログラム 
コーディネーター 小川紗理奈
Email: ogawa.sarina.cz@teikyo-u.ac.jp
Tel: 090-7907-9630


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