Report

第3回「人財投資戦略」実施レポート

2025年12月17日

開催日:2025年11月15日(土)
会場:ホテルニューイタヤ 蓬莱の間

■概要

11月15日(土)、ホテルニューイタヤで「人財採用力・定着力アップ 学びあいプラットフォームとちぎ」第3回目の講義が開催されました。今回のテーマは「人財投資戦略」。組織のイノベーションを支える心理的安全性の重要性から、実践的な人的投資、そして人事制度の設計まで、企業の未来を担う人材づくりに迫る内容となりました。

【講義1】「イノベーションと心理的安全性」 
FCAJ 山際 邦明 氏

山際氏は、トヨタ系組織文化が持つ強いヒエラルキーと垂直統合構造が、外部知見の取り込みやプロジェクト型イノベーションの推進を難しくしている現状を指摘しました。組織の硬直化により意思決定の遅延が生じ、技術者流出などの課題も浮き彫りに。心理的安全性については、単なる安心感ではなく本音での対話を促す場づくりの重要性を強調。対立や違いから新しい価値が創出されるとして、感情や直感を含めた言動の一貫性が不可欠と説きました。
 さらに、プロジェクト推進と人の成長・関係性改善を両輪で進めるチェンジマネジメントの必要性を示し、組織文化改革によるイノベーションの加速を提言しました。

【講義2】「人的投資と組織づくり」 
 株式会社トランストラクチャ 木村 綾 氏

木村氏は、地域で起業が抱える課題を解決するためには、経営目標と従業員のパーパス(働く意味)の言語化と、それらを結びつけられる人事制度の改定が有効であると提言している。
 地域企業は、人口流出による採用難や人材の定着・育成の停滞といった構造的な課題に直面しており、その打開策として「自社で働く意味」を組織内で共有し、企業としての方向性を明確化することが求められている。

現状、多くの社員が主体性を発揮しづらい状況にあり、組織そのものの見直しが必要とされる。そこで、経営側が掲げる目標と、従業員一人ひとりの目的意識を結び付ける仕組みとして、人事制度の改定が有効なアプローチとなる。
 この取り組みによって、組織文化の変革を促し、従業員の成長が企業の成長につながる好循環を生み出すことができる。また、企業としての魅力向上や社員の主体性の促進、定着・育成の強化にも寄与する点が強調されている。

【グループワーク】「企業ミッションと個人パーパス」
帝京大学地域経済学科 島 裕 教授

後半のグループワークでは、学生と企業の参加者が混ざってチームを作り、それぞれの立場から「自分たちの使命(ミッション)や目的(パーパス)」について話し合いました。

企業側は自社のミッションや経営ビジョンを共有し、どんな価値を社会や顧客に提供したいかを説明。一方、学生は自分の価値観や将来の働き方の希望を率直に語り、双方が意見を交換しました。
その後、全員で「企業のミッションと個人のパーパスがどうつながるのか」「一緒に働く上で大切にしたいことは何か」をディスカッション。

最後にはチームごとにまとめた考えを発表し、世代や立場を超えた共感と理解が深まる場となりました。

■まとめ

今回の授業では、組織文化改革を軸にしたイノベーション推進と、人的投資を実践的に行うための制度設計が示されました。心理的安全性の本質的理解と実装、提案文化や次世代リーダー育成の仕組みづくりは、地域企業の持続的成長にとって不可欠です。
第4回はテーマオーナ企業へ訪問を行い、企業の強みを再発見していただく予定です。

🕓 次回開催:2025年12月6日(土) ライトキューブ宇都宮
📍 テーマ:事業環境の変化

■ お問合せ

帝京大学宇都宮キャンパスリカレント教育プログラム 
コーディネーター 小川紗理奈
Email: ogawa.sarina.cz@teikyo-u.ac.jp
Tel: 090-7907-9630


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