開催日:2026年1月24日(土)
会場:ライトキューブ宇都宮 大会議室201
■概要
第7回講座「ビジネスデザイン」が、ライトキューブ宇都宮にて開催されました。本講座は、最終成果発表「10年後の新事業展開」を目前に控え、各チームが構想してきたアイデアを具体的なビジネスモデルへと落とし込む重要な回となりました。
これまで積み重ねてきた社会課題分析や企業理解を踏まえ、構想を「実現可能な設計図」へと昇華させることを目的に、ビジネスコンセプトの明確化やフィージビリティ(実現可能性)の検証に取り組みました。
【講義1】「ビジネスモデルとフィージビリティ」
帝京大学 地域経済学科 島 裕 教授

講義ではまず、「コンセプトとは何か」という根本的な問いからスタートしました。コンセプトとは単なるキャッチフレーズではなく、事業の核心を示すものです。誰に、どのような価値を、なぜ提供するのかを一言で言語化することが重要であり、そのためには「やらないことを決める」覚悟も必要であると示されました。
また、ビジネスを構造的に捉える視点として、
・目的(Why)
・必要な機能(How)
・具体的手段(What)
の三層で整理する方法が紹介されました。同じ目的でも複数の解決策が存在することを理解し、発想を広げながらも論理的に収束させるプロセスの重要性が強調されました。
さらに、実現可能性の観点から、
1.本当に解決すべきイシューか
2.顧客は対価を払ってでも欲しいと言うか
3.10年以内に事業として成立するか
という三つの問いが提示されました。理想論に留まらず、持続可能なビジネスモデルとして成立するかを冷静に検証する姿勢が求められました。
【グループワーク】

講義後のグループワークでは、各チームが自らの事業構想を再整理しました。
・ターゲット顧客の明確化
・提供価値の具体化
・収益モデルの再検討
・自社のコア技術や強みとの接続
特に「なぜ今このアイデアが存在していないのか」という問いを通じて、実現上の壁や差別化要素を洗い出す議論が行われました。
発散的なアイデア出しから、構造化と選択のフェーズへと移行する重要な時間となりました。


■まとめ
今回の第7回講義では、「ビジネスデザイン」をテーマに、これまで検討してきた社会課題や企業の強みを、具体的な事業構想へと落とし込むプロセスを学びました。アイデアを発散させる段階から一歩進み、それを実行可能なビジネスモデルへと構造化する重要性が強調されました。
講義では、ビジネスコンセプトを明確に言語化することの意義が示されました。誰に、どのような価値を、なぜ提供するのかという本質を問い直し、「やりたいこと」ではなく「選ばれる理由」を設計することが、持続可能な事業には不可欠であると確認されました。また、目的(Why)・機能(How)・手段(What)の三層で整理する視点を通じて、構想を論理的に組み立てる方法を学びました。
さらに、フィージビリティ(実現可能性)の観点から、本当に解決すべき課題なのか、顧客は対価を払うのか、10年以内に成立するのかという問いを立てることで、理想論にとどまらない事業設計の姿勢が共有されました。
グループワークでは、各チームが自らの構想を再検証し、ターゲットの明確化や収益モデルの具体化に取り組みました。発想を広げるだけでなく、選択し、磨き上げるプロセスを通じて、構想の解像度が大きく高まりました。

本講義を通じて、参加者は未来を描くだけでなく、それを実装へと近づけるための思考法を身につけました。最終成果発表に向けて、構想を「語れるアイデア」から「実現を目指す事業案」へと進化させる重要なステップとなりました。
次回開催:【第8回授業】2026年2月14日(土) ライトキューブ宇都宮
テーマ:「最終発表:10年後の新事業展開」
■ お問合せ
帝京大学宇都宮キャンパスリカレント教育プログラム
コーディネーター 小川紗理奈
Email: ogawa.sarina.cz@teikyo-u.ac.jp
Tel: 090-7907-9630