今、国際鉱物学連合の鉱物リストには6000種類を超える鉱物が記載されています。
この中に石英(Quartz)は記載されていますが、水晶(Rock Crystal)は記載がありません。
一般的に「水晶」とは、石英という鉱物を宝石として扱う際の呼び方(=宝石名)になります。
ダイヤモンドのように鉱物名と宝石名が同じものもあれば、石英(鉱物名)と水晶(宝石名)のように異なるものもあります。
さらに石英は色によって紫水晶(アメシスト)、黒水晶(モリオン)、黄水晶(シトリン)など、様々な宝石名がつけられています。
それでは宝石と鉱物の違いは何なのでしょうか?
単純には私たちが(金銭的な)価値があると思うか、価値がないと思うかの違いです。
水晶の場合、綺麗な六角形をしているものや透明度が高い石英を呼ぶことが多いです。
しかし、価値の付け方は人それぞれですので、自分が価値があると思えば立派な宝石と言えるでしょう。
さらに話を掘り下げてみましょう。
同じ石英にもかかわらず不透明なものと透明なものがあるのはなぜでしょうか?
石英の不透明部分を顕微鏡で観察してみましょう(下写真) 。