2024年度博物館実習②

博物館実習は博物館学芸員資格の取得のために履修する必要のある科目のひとつに位置づけられ、他の博物館学芸員資格課程で学習した知識・技術や理論をもとに博物館の現場で実践的な経験や訓練を積むための実習科目です。
2回目は帝京科学大学から2名の実習生、帝京平成大学通信課程から1名の実習生が参加して博物館実習を行いました。

この実習では小学校を対象とした当館の利用に関するアンケートをもとに、館内での学習に利用できるワークシートを製作しました。
想定した対象は社会科見学や遠足等で来館される小学生で、今年度の見学の際に機会があれば活用していきます。

また、帝京大学文化財研究所客員教授の中山誠二先生が館長を務める南アルプス市ふるさと伝承館の見学を行いました。
ふるさと伝承館は、国史跡である御勅使川旧堤防(将棋頭・石積出)のガイダンス施設となっており、博物館内と博物館外での活動の連携などについて実際の取り組みを学習しました。

当館で扱う伝統工芸品は、地域で取れる材料を使って作ることが基本となっていますので、博物館とフィールドの連携は当館にとっても重要な博物館活動のひとつになってくると考えられます。
今回の実習を通じて実習生の皆さんの成長の姿を見ることができました。