扉の向こうに私の世界(アート)が…
目の前にある、何の変哲もない「扉」。そんな扉が、時には私たちの思ってもみなかった道を開いてくれることがあります。たとえば、「未知」の世界に触れてその素晴らしさに圧倒され、その道に進んでみたい…このときの扉は「可能性」への道を開けてくれたのです。
今回のミニ企画展“「扉」の向こうに私の世界(アート)が…”は、縁の下の力持ちとして帝京大学総合博物館の運営を多岐にわたって真摯に支えてくれているミュージアムアシスタント、フリーマガジン『ミコタマ』の編集部員を中心に4名の学生諸君が、「扉」という全体テーマの下で、自らの感性と思索を武器に帝京大学所蔵の絵画を選んで展示するものです。また彼らは、それぞれの絵画にまつわる、あるいはその周辺領域の本も選書しています。絵画と本のコラボの世界を堪能なさってください。
帝京大学では30年ほど前から、東京藝術大学美術学部、同大学大学院の卒業・修了作品として創作された絵画を購入し、本館に収蔵しています。今回のミニ企画展は、本学所蔵の素晴らしい絵画作品の一端を鑑賞できる貴重な機会でもあるのです。
収蔵庫の扉を開けて絵画と対面した上記4名の学生諸君は、どのような世界(アート)を創造しているのでしょうか。1つめは「音」(山本陸人)。音を表している絵画とは?音と絵画が拓く可能性の世界とは?2つめは「春」(荒井涼花)。春の絵画は櫻だけを題材としているのではありません。櫻のほかに春を表す絵画の可能性とは?3つめは「子ども」(小島七菜)。子供に戻って見た大人の自分、大人である現在から見た子供時代の自分─そこにはどんな自分がいるのでしょう?4つめは「知ってるけど知らない」(小山明日香)。何だか哲学的ですね。「知ってるけど知らない」があるなら、「知らないけど知ってる」もあるのでは?謎はどんどん深まります。そして、この全4章の世界(アート)を探訪された皆さんの心の中には、どんな新しい世界や発見が生まれているのでしょうか?心の中にあるその扉を開けて覗いてみてください。
日頃は帝京大学総合博物館の欠かせない「引き立て役」として活動している4名の学生諸君が、舞台の主人公として活躍するのが今回のミニ企画展です。彼らが「主役」として活躍する世界に入るには、企画展入口に展示した本学所蔵作品≪いつもの朝に≫(野依幸治氏作)の中にある扉をくぐることから始まります。その向こうでは、全4章の多彩な世界(アート)が皆さんとの出逢いをお待ちしています。
詳細情報
主催
帝京大学総合博物館
企画構成
山本陸人(文学部史学科)、荒井涼花(文学部史学科)、小山明日香(文学部心理学科)、小島七菜(教育学部教育文化学科)
対象者
どなたでもご覧いただけます(事前のお申込みは必要ありません)。
備考
・大学構内には駐車場がございません。公共交通機関をご利用ください。
・高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅から「帝京大学構内」行きのバスが便利です。(所要時間15~20分)
・車いすでご来館予定の方は事前にご連絡ください。