映画を通して伝える地球規模課題
帝京大学外国語学部外国語学科英語コース1年4組のライフデザイン演習では、私たちが抱えている地球規模課題に対するメッセージを映画を通して発信するプロジェクトに取り組んでいます。
新学期に「グローバル・シチズンとして必要な幅広い教養と知識を持ち、それを他者に分かりやすく説明できる」という学科のディプロマ・ポリシーを理解し実践するプロジェクト案を話し合いました。SDGs(持続可能な開発目標)や社会情勢、社会問題、大学周辺地域との関係性といったテーマや、映画、音楽、スポーツなどツールのアイディアが挙がり、結果として学生としてできる社会へのメッセージ発信に焦点を置くこととしました。学生たちは、戦争と平和、自然災害、人種差別、障害者差別、LGBTQ、環境問題、貧困と格差などの社会課題を挙げ、これらは複合的に関係していることを指摘しながら、各々の関心に沿った課題別にグループに分かれ、取り扱う映画を決めました。前期には映画を視聴し背景を調べ、映画が伝えていること、それを受けて自分たちが伝えたいメッセージを口頭発表しました。後期には、総合博物館の学芸員の先生から展示に関する講義やアドバイスを受けながら展示資料の制作に取り組み、「映画を通して伝える地球規模課題へのメッセージ」展を開催する運びとなりました。
私たちの展示は以下の2章に構成されています。
第1章 「共生社会を目指して」
〈ドリーム(2グループ)〉、〈ワンダー 君は太陽〉
第2章 「平和で持続可能な世界を目指して」
〈ヒトラーの忘れもの〉、〈風の谷のナウシカ〉
グループワークやパソコン操作がまだ得意でない学生も少なくない中、学生たちは本プロジェクトを通し、調べ学習から学び得たことと自分たちのメッセージを発信するというチャレンジに挑みました。映画とSDGsとの関連性について話し合いながら、学生たちはSDGsを理解し、本展示の映画紹介ポスターに「違いを受け入れることや個性と人格の尊重」、「多様性を当たり前に思える社会」、「戦争の愚かさと理不尽さ」、「戦争は絶対にしてはいけないという強い思い」、「自然と文明との共存」、「命と地球環境の大切さ」のメッセージを託しています。地球規模課題を解決するには、私たち1人1人が関心を持ち行動に変えていく必要があります。本展示が学生たちと来館者の皆さまをつなぎ、これらの映画と地球規模課題への関心を深める一機会になりますと幸いです。また、学生たちのさらなる学びと励みになりますゆえ、各ポスターへのコメントを頂けますと有難いです。
最後に本展示を開催するにあたりご協力賜りました関係各位に、心より感謝申し上げます。
詳細情報
主催
西向堅香子(帝京大学外国語学部外国語学科 准教授)担当クラス「ライフデザイン演習」履修者
対象者
どなたでもご覧いただけます(事前のお申込みは必要ありません)。
会場
帝京大学総合博物館 企画展示室(ソラティオスクエア地下1階)
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会期
2023年11月15日(水)~12月4日(月)
開館時間
9:00~17:00(最終入館は16:30)
閉館日
日曜日・祝日
臨時閉館日
11月25日(土)
備考
・大学構内には駐車場がございません。公共交通機関をご利用ください。
・高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅から「帝京大学構内」行きのバスが便利です。(所要時間15~20分)
・車いすでご来館予定の方は事前にご連絡ください。