帝国日本と森林
-近代東アジアにおける環境保護と資源開発
開催のごあいさつと本展示について
本展示は元々、2023年2月に出版された同名書籍の出版記念として企画されたものです。この書籍は、科学研究費補助金の支援による約七ヵ年にわたる研究成果の一部をとりまとめたものです。本展示会場である帝京大学の永井リサ講師を含む、林学、地理学、環境史、植物学など異なる専門分野を持つ7名の研究者による共同研究です。各メンバーの所属大学にはそれぞれ大学博物館または大学資料館が付属しているため、それらを巡回する展示としました。
本書の目的は、旧日本帝国時代の林業を事例として、帝国主義と環境保護主義との関係や、近代日本における森林・林業をめぐる知と実践の結びつきを多角的に明らかにすることでした。本展示では、その専門書のエッセンスだけお伝えすることとして、章ごとの要約パネルを配するにとどめています。一方で、これまで展示される機会がほとんどなかった大学所蔵の現物資料や、当時の関連資料を展示することで、本書で扱う時代や地域のリアリティを体感していただくことに重きをおきました。
とりわけ今回は、帝京大学が30年にわたり収集している絵画コレクションを組み合わせた展示となっています。本書の著者の一人である巡回展主担当者が、美術・芸術とは全く異なる独自の視点で作品を選び、その文脈を記した解説文とともに展示しています。異なる大学博物館同士の連携だからこそ新たに生まれた、これまでにないコラボレーションをご堪能いただければ幸いです。
詳細情報
主催
帝国日本と森林出版記念巡回展実行委員会
共催
・九州大学総合研究博物館
・帝京大学総合博物館
協力
・九州大学農学部
・東京農工大学科学博物館
対象者
どなたでもご覧いただけます(事前のお申込みは必要ありません)。
会場
帝京大学総合博物館 企画展示室(ソラティオスクエア地下1階)
学内マップはこちら
会期
2024年1月20日(土)~4月16日(火)
開館時間
9:00~17:00(最終入館は16:30)
閉館日
日曜日・祝日
臨時閉館日
1月30日(火)、1月31日(水)、2月1日(木)、2月22日(木)
備考
・大学構内には駐車場がございません。公共交通機関をご利用ください。
・高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅から「帝京大学構内」行きのバスが便利です。(所要時間15~20分)
・車いすでご来館予定の方は事前にご連絡ください。