安らぎの場の展示会

※2023/11/14(火)更新

 

この展示会は、文学部社会学科ソーシャルビジネス実習と、多摩八王子において精神障がい者の方々が夢を追うことができる場所（＝草むら）を数多く創り出してきた特定非営利活動法人多摩草むらの会（以下、多摩草むらの会）とのコラボレーションにより、実現したものです。

皆さんは「精神障がい」と聞くと、どんなイメージを抱きますか？

初めて多摩草むらの会を訪ねた時に、利用者の方々（多摩草むらの会では「メンバーさん」と呼ばれています）とお会いしました。最初、私たちは「精神障がい」と聞くと「閉鎖的」などと、どうもマイナスなイメージばかりを思い浮かべていました。しかし、メンバーさんたちは皆「活発」な方々でした。私たちが「閉鎖的」だと考えていたことは誤りで、「活発で元気」な方々だったのです。

私たちはメンバーさんたちの作品を見たとき、「いろいろな人がいるんだよ」というメッセージがポジティブに表現されているように感じ、とても感銘を受けました。現地に赴かなければ知りえなかったことです。私たちは、自分の中にあって気づいていなかった偏見に気づき、恥ずかしくなりました。そしてなぜ、メンバーさんたちが活発に過ごしていられるのかを考えてみました。それは間違いなく、多摩草むらの会が素晴らしい団体だからでした。スタッフの皆さんは前向きで優しい方でした。そのようなスタッフの皆さんの姿勢が、メンバーさんに明るい感情をもたらしているに違いありません。

野山で様々な外敵に出会うウサギにとって、身を隠したり少し休んだりする草むらが必要であるように、多摩草むらの会はメンバーさんにとって安らぎの場所なのです。

私たちは、授業をきっかけに多摩草むらの会と出会いましたが、今ではこの授業だけにとどまらず、それを超越して、今後の人生にも影響を与えてくれるようなそんな素晴らしい団体と出会えたと感じています。この展示会を開催するまで、たくさんの苦悩がありました。展示会を通して、学生として何ができるのか、社会が創り出す偏見を排するにはどうしたらいいのかなど、大いに悩みました。だからこそ、たくさんの人の協力があったことで実現することができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。ご来場いただいた方々に、メンバーさんたちと多摩草むらの会の魅力を知ってもらうことはもちろん、私たちと同じように精神障がいに対する考え方に変化が生まれることを願っています。

ようこそ、安らぎの展示会へ！

 

詳細情報

主催

李永淑（帝京大学文学部社会学科 准教授）担当クラス「ソーシャルビジネス実習」

協力

・特定非営利活動法人 多摩草むらの会
・李永淑ゼミ

対象者

どなたでもご覧いただけます（事前のお申込みは必要ありません）。

会場

帝京大学総合博物館 企画展示室1・2（ソラティオスクエア地下1階）
学内マップはこちら

会期

2023年11月4日(土)～12月2日(土)

開館時間

9:00～17:00（最終入館は16:30）

閉館日

日曜日・祝日

臨時閉館日

11月25(土)

備考

・大学構内には駐車場がございません。公共交通機関をご利用ください。
・高幡不動駅・聖蹟桜ヶ丘駅・多摩センター駅から「帝京大学構内」行きのバスが便利です。（所要時間15～20分）
・車いすでご来館予定の方は事前にご連絡ください。

チラシはこちら　※2023/11/14(火)更新

 

イベント情報　※2023/11/14(火)更新

⒈ギャラリートーク

日　時　2023年11月27日(月)13:00～14:30
講　師　風間美代子（特定非営利活動法人多摩草むらの会 代表）
会　場　帝京大学総合博物館 企画展示室（帝京大学八王子キャンパス ソラティオスクエア地下1階）

風間美代子さんと一緒に作品を鑑賞しませんか？
作品についてのこぼれ話も聴けちゃうかもしれません！
ギャラリートークの後にもう一回展示を見たら、思いがけない変化があるかも…？
ぜひ奮ってご参加ください☆

⒉フォーラムシアター

日　時　2023年11月9日(木)14:45～16:15
会　場　帝京大学総合博物館 企画展示室（帝京大学八王子キャンパス ソラティオスクエア地下1階）

フォーラムシアターは、演じる側と観客が、ひっかかりを覚えた日常の出来事の再演を繰り返しながら「問題」を共有し、対話を繰り返すことで、その「問題」の様々な「答え」を探っていく手法です。
李永淑ゼミでは2016年からフォーラムシアターを導入しており、今回も学生が日常生活で感じた人間関係の「モヤっと」を取り上げます。
見たら思わず「わかる～」となってしまうこと間違いなし！
お気軽にご来場ください☆

各回共通

いずれも申込み不要です。お気軽に当館企画展示室へお越しください。