帝京大学医療技術学部柔道整復学科 附属臨床実習施設
帝京八王子接骨院

〒192-0352 東京都八王子市大塚 488-2
多摩都市モノレール「大塚・帝京大学」より徒歩10分
京王バス「帝京大学入口」下車徒歩1分
駐車場4台完備

受付時間
月~金 9:00-12:00 15:00-20:00
9:00-14:00
休診日
日曜・祝日

大学関係者に限らず
どなたでも施術が受けられます

帝京八王子接骨院は、帝京大学スポーツ強化クラブが日々練習を行う帝京大学総合武道館の1階に設置された接骨院です。
日頃から主にケガの多い空手や柔道などの武道系トップアスリートへの施術に当たるため、高い知識や技術が必要とされております。

その最新の技術と経験を活かして地域の皆様のお役に立ちたいという想いから一般の患者さんに対しても施術を行っております。
紹介状などは必要ありませんので痛みで悩んでいる方はお気軽にご相談ください。

お悩み

  • 四十肩や五十肩で腕が思うように動かない
  • 肩を回すと音が鳴る
  • 肩の痛みで夜中に目が覚める
  • 腕を上げたところから下ろす時に強く痛む
  • 腕は上がるが途中が痛む
  • スポーツ後などに肩が上がらなくなった
  • 肘を曲げたり腕を回したりすると肩が痛む
  • じっとしていても肩が痛い
  • 肩が痛くて生活動作に支障がある
  • 痛みはないが肩の動く範囲が狭い
  • ボールを投げる時などに肩が痛む

こんな悩みを抱えているけど、どこに相談したらいいのか分からない・・・

さらに肩の痛みで治療院や整体、病院などに行って一時的によくなるけど時間が経てば元に戻る、
そんな経験をした事はありませんか?

ご安心ください。
あなたの体の状態を正しく評価して改善に向けた施術方針を明確にご提案いたします。

繰り返す痛みは、
施術を受けるだけでは治りません!

【悩みの原因となるもの】※治らない理由


これは肩だけに限らず、首や腰、膝などほとんどの部位にいえることです。
繰り返す痛みの原因は3つあります。

それは、
・間違った日常動作をしている
・体の一部分だけを使い過ぎて負担がかかっている
・運動不足や加齢により体が衰えている      です。

つまり日常動作を本来の正しい姿に戻して、体の一部分に負担がかからないように姿勢や 体のバランスを整え、衰えた筋肉を強化する、この3つが痛みを繰り返さない秘訣です。
施術はその3つを支援する1つの方法でしかありません。

また日常生活の時間は、施術を受けている時間よりも圧倒的に長くなります。
せっかく施術で整えたバランスも日常生活やスポーツ動作で間違った動作を繰り返していると元に戻ってしまいます。

だから痛みは繰り返すのです。

さらにもう1つ大事な事、それは施術を行うにあたっては体の評価(どこを施術するのか?)を正確に見極めないと痛みの再発を防げないどころか、今ある痛みすらも改善できません。

ですから痛みの原因を正確に発見してもらえて、納得できる施術方針をご提案いただける所で施術を受けられる事をオススメいたします。

当院ではそのような観点に基づき施術を行なっております。

症状別痛みの原因と改善法について

肩の痛みや日常生活に支障をきたすほどの肩の動かしづらさ等、肩のお悩みはたくさんあります。
当院では肩が動かしづらい原因、そして治療法は1つではなく、症状ないしは患者様ごとにあると考えています。

ですからまずは、肩の正しい動きと痛みの原因について、そして原因別の代表的な疾患と、それぞれの症状や改善方法をご紹介していきます。
ご参考にしてみてください。


肩の正しい動きについて


肩関節はおよそ360°にも及ぶ可動域を持つダイナミックかつ繊細な関節です。
肩関節が負担なく動くにはインナーマッスルと
アウターマッスルのバランスが重要です。

肩関節の運動に働く筋肉は大きく2種類に分けられます。

インナーマッスルとアウターマッスルです。

インナーマッスルとは身体の深い部分にあり、肩の内部で関節がグラグラと動揺しないように安定させる筋肉群であり、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つを指します。

そして上腕骨に張り付く時、4つの腱が一つの板状になっているので、
その部分を腱板(けんばん)といいます。

それに対してアウターマッスルとは肩の表面にあり、
肩をダイナミックに動かす大きく強力な筋肉群です。
主なものに三角筋、大胸筋、広背筋などがあります。

これらの筋肉達が適切に動くことによって肩関節は360°近い運動を円滑に行えます。

例えばインナーマッスルを鍛えず、スポーツジム等でアウターマッスルばかりを鍛えてしまうと、アウターマッスルに引っ張られた上腕骨はグラグラと安定性を失い、腱板や肩関節に炎症を引き起こしてしまうこともあります。



固くなった肩を使い続けることは、
いつ爆発するかわからない爆弾を抱えている状態です。


肩が動くとき、その可動域の3分の1は肩甲骨の動きです。
例えば腕を90度外に持ち上げるとき、腕の動き自体は60度、
肩甲骨が30度動いています。

これを肩甲上腕リズムといいます。仮に姿勢不良や運動不足が原因で肩甲骨が動かなければ、腕だけの動きで肩を動かすことになり、見た目は十分に動いているように見えても、その運動の繰り返しは今後必ず肩の痛みを引き起こしてしまいます。

さらに、肩の動きが悪いまま使い続けると、些細な動作によって腱板が断裂し激烈な痛みを発生させてしまうこともあるのです。

肩が真っすぐ上に上がらない、横に開いた肩が後ろへ回らない、背中に手が届きにくいなどの自覚症状がある方は、腱板断裂を起こす予備軍と言えます。

そのような場合は、できれば痛みの出る前に予防としても施術を受け、肩関節や肩甲骨の可動域を可能な限り保っておくことをオススメします。

当院では肩関節の痛みや肩が上がらない、背中に手が届きにくい等の原因が肩関節や肩甲骨だけでなく、鎖骨や背骨、肋骨、そして下半身にまであることを理解しております。

同じ肩が上がらない症状でも、その原因は様々であり、それがどこにあるのかを独自の評価によって突き止め、そこを的確に施術することで可能な限り早急に痛みと動きを改善する事に取り組んでいます。

加えてインナーマッスルを効果的に鍛えるには専門的な知識が必要であり、その為には適切な場所で指導を受ける必要があります。



当院ではノルウェー製のリハビリテーション器具(レッドコード)を使用し、
インナーマッスルに適切な刺激をかけたトレーニングを行います。

痛みの原因
〜炎症との関係について〜


痛みの原因は、その部分に炎症が起きていることです。
体のどのような部分でも障害が起こると、そこには充血が起こります。

そしてその血液中を流れる免疫機能を持つ白血球も集まってきます。

白血球には様々な種類があり、中には炎症や発熱をあえて引き起こす細胞や、
痛みをわざと出す物質を分泌するものまであります。
これらの細胞の働きによって肩の周囲に炎症や痛みが起こります。

一方で炎症や痛みを和らげ、鎮静させる細胞もあります。
この細胞のどちらが優位に働いているかどうかで、
痛みの悪化と、治っていくタイミングが決まるのです。

本来炎症は傷ついた組織を治すための反応であり、なくてはならないものです。

しかし痛みが強い時に無理に体を使ってしまうと、炎症が起こる反応を余計に長引かせてしまうこともあります。
反面、いつまでも安静にし過ぎていると体は弱り固くなってしまいます。

通常、負担をかけなければ数日で炎症は治まるものですが、生活動作を日々繰り返すせいで関節の炎症は長引きやすい傾向にあります。

どのタイミングまで安静とし、どのタイミングから動かし始めるのがよいかは医学的な知識が無いと判断がつきません。
痛みは炎症の状況によって「急性期」「亜急性期」「慢性期」の3段階に分かれます。

それを見極め、適切なアドバイスをする事も我々の役目であると考えております。

腱板損傷・腱板断裂・腱板炎・肩峰下滑液包炎

肩の内部には関節がぶれないように安定させる筋肉があり、これはインナーマッスルとよばれ、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つを指します。

そのインナーマッスルが上腕骨に張り付く際、4つの腱が一つの板状になっているので、その部分を腱板といいます。

腱板損傷とは腱板が肩甲骨と上腕骨により挟み込まれて炎症を起こしたり(腱板炎)、断裂に至ることを指します(腱板断裂)。

また、肩峰下滑液包とはその腱板が肩甲骨と上腕骨の間をスムーズに動けるようにしている潤滑剤が入った袋です。
肩甲骨と上腕骨の衝突が起こると滑液包が炎症を起こすこともあります(肩峰下滑液包炎)。

また腱板断裂には腱板が完全に切れている「完全断裂」と、腱板が部分的に切れている「不全断裂」があります。そして完全断裂は断裂の大きさによって「小断裂」「中断裂」「大断裂」に分けられます。

部分的に断裂した腱板の切れ端が原因で周囲の炎症を悪化させたり、肩甲骨の裏側にトゲができてしまい、それが腱板を傷つけることもあります。

腱板損傷はスポーツなどで肩を酷使する学生や青壮年に起こるのはもちろんのこと、高齢者の方々にも起こりえるケガです。それは加齢により腱が弱くなってしまっているからです。
ある疫学調査では50歳代で10人に1人、80歳代になりますと3人に1人の割合で腱板断裂が認められたそうです。

肩を上げようと思えば上がるが、その途中で強い痛みを生じる、また上げた後、下ろす時が痛むなどといった場合、腱板損傷、もしくは肩峰下滑液包炎が考えられます。反対の手で支えて上げると上がるが、自力で上げようとすると痛くてできないといったこともあります。
完全に腱板が断裂してしまうと肩を上げることすらできなくなってしまいます。


改善方法

上記のような症状があった場合は、まず整形外科を受診されることをお勧めします。なぜならこれらの症状を診察・検査・治療するのは整形外科の方が得意分野だからです。

当院をご信頼いただき、整形外科へ行くべきかまずはチェックして欲しいと仰ってくださる患者様も沢山おられます。
その際は、エコーにて腱板損傷や滑液包炎の有無や程度のチェックをさせていただきます。
そして損傷の疑いが強い場合には一度、整形外科にて精密検査を受けていただく事をお勧めさせていただきます。

腱板損傷や滑液包炎はそれぞれの状態で治療法も異なり、断裂の場合は範囲が大きいほど重症となり、状況によっては手術が必要となります。しかし腱板断裂が見つかっても必ずしも手術することになるとは限りません。

それは4本あるインナーマッスルのうち、1本が断裂していても残りの3本が正常に機能していれば、断裂した部分の機能を補うように3本が働き、肩を上げることができるからです。
加えて、その患者様が今後どの程度までの肩の動きを求めるのかにもよって必要性が決まります。

同じ腱板断裂の程度であっても、趣味の水泳でバタフライを思い切り泳ぎたいなどいった希望がある場合と、生活動作ができればよいという場合では手術の有無の判断が異なってきます。そのように腱板断裂の程度だけでなく、その患者様の希望に沿った治療法を医師も相談に乗ってくださるはずです。

結果的に、手術ではなくリハビリといった保存療法を勧められた場合は、当院へお越しいただけますとスムーズかと思います。

ただし通院のしやすさなどから当院で健康保険を適用して施術を受けたいとご希望される患者様におかれましては、
以下の注意が必要です。

※整形外科でのリハビリを受けたり、痛み止めや湿布などのお薬を出された場合は、その期間中、同時に接骨院にて健康保険の適用が出来なくなります。
医師の許可を得て、整形外科でのリハビリを止めた場合や、処方された期間分のお薬が無くなった時点から、健康保険の適用が可能になります。
これはリハビリを受けたり、お薬を処方していただいている間は、医師がリハビリや投薬により施術をしている期間とみなされ、お体の同じ部位を、接骨院で同時に施術する必要はないと判断されるからです。
ですから、整形外科にて保存療法を勧められた場合、健康保険を適用して当院での施術を受けたいとご希望される患者様については、その旨を医師にお伝えいただき、お薬につきましてもお断りしていただく必要がございます。

また術後数ヶ月間、「整形外科でのリハビリを受けているが、なかなか改善が見られないので補助的に施術してほしい。」と訴える患者様もおられます。
その場合、保険適応とはならず自費治療となりますが、当院が得意としている可動域を改善する施術がございますので、お役に立てることと思います。

肩関節周囲炎(通称:四十肩・五十肩)

なぜ四十肩・五十肩になるのか?は未だ完全には解明されていませんが、年齢を重ねると関節周辺の靭帯や関節を覆う袋が硬くなり起こるといわれています。

世間では四十肩や五十肩は放っておけば自然に治るという概念もあります。しかし多くの場合、それは痛みが無くなっただけのことを指し、肩の動きが回復して元の状態に戻った事とは違っています。
自然に痛みが治まるのを待っていると回復までに1年前後を要す上、そのまま長期間にわたって放っておくと、肩関節が固まり動かなくなってしまうこともあります。

また、その間、肩甲骨の動きが悪いままで肩を使い続けると、肩甲骨と上腕骨を結ぶインナーマッスルである腱板が断裂し、手術なしでは治らなくなる可能性もあります。

いま現在の肩の痛みはわずかでも、それがいつ腱板断裂に移行するかはわかりません。
突然断裂すると、今までとは比較にならないほどの痛みとなり、日常生活に相当な支障をきたします。そうなれば高額な費用の手術が必要となり、さらにその先には平均して半年間の辛いリハビリが待っています。

腱板が断裂した後でもまだ我慢を続けていると、ついには手術すらもできない状態になることもあります。そうなると肩を人工関節と取り替えることになり、完全な肩の動きには戻らなくなってしまいます。

つまり、どの時期で医療機関を受診されるかによって、その後の患者様の生活は大きく変わります。面倒くさい、忙しいということを理由に先送りすることは症状を悪化させ、その先の治療をさらに長引かせることになりますので、痛みが出たら出来るだけ早い受診をお勧め致します。

四十肩・五十肩は必ず「急性期」「亜急性期」「慢性期」の3段階の経過をたどります。
以下、経過に応じた症状と施術方法をご説明致します。


四十肩・五十肩の経過別症状と施術について

急性期の改善方法

急性期は炎症が起こったばかりで痛みが激しく、肩を動かすことができません。
さらには安静にしていても痛みが出たり、痛みで眠りから目覚めてしまうこともあります。

この時期は無理に肩関節を動かしてはいけません。しかし「肩を動かさないと固まって動かなくなってしまう」といった周囲のアドバイスによって、それは大変だと痛みを我慢して一生懸命動かしてしまう方を多く見かけます。

そのために症状を悪化させ、治る期間を長引かせてしまう場合もあるのです。

この期間の当院での施術は肩関節には疼痛を緩和させる物理療法を行い、安静を保っていただきます。反面、肩甲骨や背骨周辺については痛みの無い範囲で緊張をほぐしていきます。

また枕やクッションなどを利用し、座っていたり寝ている時に最も痛みの無い姿勢の作り方を探してあげることも必要です。

亜急性期の改善方法

亜急性期では炎症が治まりますので強い痛みも和らぎ、じっとしていて痛むことは無くなります。

しかしまだ肩を動かす時に痛みが残ります。この時期はまず肩甲骨や背骨の可動域を正常な範囲まで動かせるようにします。

これらの可動域が回復するまでは無理に肩関節そのものを動かしてはいけません。
なぜなら肩甲骨の動きが悪いまま肩関節を大きく動かすと、上腕骨と肩甲骨が衝突し、後に腱板断裂を引き起こす可能性があるからです。

肩甲骨や背骨の動きは自分だけでは十分に動かせないので、この時期に特にしっかりと施術を受けることが必要になります。肩関節を動かす準備ができたタイミングをみて肩関節の動きを出していくことで、肩を痛めず安全に回復の時期を早めることができます。

そのため施術は電気や温熱といった物理療法で痛みを緩和させながら、ストレッチや手技療法、運動療法を適切に行います。

当院はこの肩甲骨、肩関節の可動域を広げる手技に自信を持っております。

慢性期の改善方法

慢性期では炎症が無くなり痛みを感じることはほとんどなくなります。
しかしそれまでに肩をかばって安静にしていたことで肩関節周辺の筋肉や関節を包む袋が硬くなったり癒着したりして、関節の動く範囲が制限されている状態になります。

肩関節が固まってしまうメカニズムの全容は解明されていませんが、
関節周辺の靭帯や関節を覆う袋が硬くなったり、
厚みが増してしまうことがわかっています。

体には線維質を中心とした結合組織と呼ばれる組織があり、その成分はコラーゲンやヒアルロン酸、弾性線維で出来ています。
関節を動かさないと結合組織は関節の隙間を埋めようとして必要以上に増殖してしまい、周囲を固めてしまうのです。

物干し竿に手を伸ばすような時や、服を着る際に腕を捻ったりする時に肩の動きに制限があるせいで生活に不自由を感じます。
また安静にしていた間にインナーマッスルが衰え、その後の運動に支障がでます。

さらには肩や肩甲骨の動きが悪くなると、猫背が悪化したり、腕の振りが悪くなることが原因で
歩行時の歩幅が狭くなってしまうこともあるのです。

ですから、この時期には動かしにくい肩を積極的に動かし、癒着してしまった組織をはがしていく施術や運動が必要になります。
ただし、この時期にも肩甲骨や背骨の動きが十分でないまま肩を動かし続けてしまうと腱板断裂を起こす可能性が高まります。

一人で頑張らず、正しい体の評価の下で施術を受けていただき、自宅でもどこをどの程度までストレッチや運動するべきかを判断してもらい、安全に回復させることをお勧めいたします。

石灰性腱炎(石灰沈着性腱板炎)・石灰沈着性滑液包炎

肩の腱板や滑液包と呼ばれる袋に石灰やカルシウムが沈着する疾患です。

原因はわかっておりませんが、ひとたび石灰が沈着すると、それを異物と感知して体は白血球を働かせます。
そのため急激な炎症が起こり激痛に襲われます。

改善方法

この場合は接骨院よりも整形外科への受診が適切です。

整形外科での注射によって石灰を抜いていただき、さらに痛み止めを打っていただくと痛みは和らぎます。しかし、石灰が腱板の中に残る場合は手術により石灰をかき出す必要も出てきます。

また近年では体外式衝撃波破砕療法(ショックウエーブとも呼ばれます)を応用して、体外から衝撃波を当てて石灰を粉砕する治療を行う病院もあります。

症状が当てはまるかどうか迷った時には、まずは当院を受診されてください。
エコー検査やその他の診察によって評価し、ベストな選択肢をアドバイスさせていただきます。

その他、肩の投球障害など
(上腕二頭筋長頭腱損傷、ベネット損傷、SLAP損傷)

投球動作の繰り返しなどで肩内部の関節包や上腕二頭筋・上腕三頭筋などに過度なストレスがかかることによって発症します。

損傷の程度により炎症だけが起きているものから、関節周辺に骨のトゲができてしまうもの、筋肉の腱の付着部が断裂を起こすものがあります。

症状は、投球時に肩の前方や後方に疼痛や引っ掛かり感、また脱力感などを感じます。

改善方法

エコー検査によって損傷の程度を判断させていただきます。

炎症の程度をみて急性期症状の場合は運動を制限していただいたり、一定期間の間、固定を施すなどし、経過に応じたアイシング、温熱、電気療法を行います。

炎症が治まった後では局所に負担をかけないよう投球動作などの改善やストレッチ、筋力トレーニングを行います。
上腕二頭筋長頭腱が断裂した場合は力こぶの形が小さくなり下へと落ちますが、もう一つの短頭という筋肉が生きていますので、筋力は8割程度になりますが痛みも無くなり運動も再開できるようになります。

スポーツ障害で最も大切なのは炎症のコントロールです。
スポーツ選手は年間のシーズンや試合スケジュールの都合で、いつでも休めるわけではありません。

またせっかくレギュラーになれたのに、ここでケガをしたのを知られたらレギュラーから外されてしまう
といった悩みもつきないものです。
簡単には練習を休めないのです。しかし運動し続ければさらに症状を悪化させてしまう可能性が高まります。

練習を続ければ炎症を強め、結果として練習を休まなければならない期間を長期化させてしまいます。
やれば悪化する、やらねば外されるといったジレンマにかられる選手の気持ちを丁寧に汲み取り、じっくり検討した取捨選択の上で最適なシーズンの過ごし方を検討する。
状況を見極めて、いまどの程度動くべきか、熱い選手のそばで冷静になって判断し、炎症をコントロールする。

そんな存在でありたいと考えております。

骨折(リトルリーガー肩を含む)・脱臼

ほとんどの骨折や脱臼は転倒やスポーツ中に起こります。

脱臼においては同じ場所を繰り返し脱臼していると今までよりも小さな力が加わっただけで脱臼しやすくなることもあり、脱臼後にしっかりと治療を受けたかどうかで再発の割合が変化しますので注意が必要です。

少年野球の投手(10〜15歳)に起こる特有の骨折としてリトルリーガー肩があります。
これは投球時の負担により肩関節内部の軟骨の炎症や成長軟骨の疲労骨折です。

改善方法

骨折の場合は状況によって固定などの保存療法となるか手術になるかが決まります。
骨折しているか判断がつかない場合は当院に来ていただければ、エコー検査も含めて診せていただき、骨折の可能性がある場合は整形外科を紹介させていただきます。

医師より手術の必要はなく継続固定などの保存療法で良いと判断された場合、接骨院に戻ってきていただき、施術を継続します。
その間、週1回程度、整形外科にも通院していただきレントゲン検査を受けて骨の状況を経過観察していただきます。

固定中は局所の関節は安静を保つ必要がありますが、体全体を必要以上にじっとさせていてはいけません。動かすべき関節はしっかりと動かし、骨折局所は安静を保ちながら全身の血液循環を促進することによって、骨折の早期回復とともに固定による関節の拘縮(固まること)を最小限にすることが出来ます。

この期間、補助的に物理療法を行いますが、内側から血行を促進する事以上に有効な手段はありません。どのタイミングで、どこをどのように動かしたら良いか、ぜひアドバイスをさせてください。また骨折直後は腫れが強いですが、1週間もすれば腫れも引き、形もスマートになります。接骨院で施術を受けるメリットはその状況に合わせて最適でフィットする固定具を随時作り直していくことです。

固定が外れたら最初は自分自身の力で運動を行っていただき、我々はそれをガイドします。これを自動運動といいます。段階的に施術者が関節を動かす他動運動、抵抗をかけながら動かす抵抗運動を行い可動域を広げていき、拘縮(固まること)を改善します。

適切に運動の質と量を調節する事で回復期間が短縮されます。
肩の脱臼の場合、多いのは上腕骨が前方に外れる前方脱臼です。当院は同じ建物内に帝京大学の柔道部や空手道部がありますので、脱臼を起こしてしまうと多くは当院で整復を行います。その際は出来るだけ痛みの少ない整復方法を選ぶようにしています。

安全に無理なく骨を元の位置へ戻しますが、整復は概ね1分以内に終了します。当院での整復によって痛くて涙を流すということはほとんどありませんので、ご安心ください。脱臼後は可能な限り再脱臼を予防するための固定とエクササイズが重要になります。

構造的にどうしても再脱臼しやすくなったものについては、医師とも連携し手術を選択していただくこともあります。
手術を受けるか否かの判断は年齢に限らず、その患者様が今後どの程度の運動を行い、
どの程度肩に負担をかけるのかによって決まります。
その岐路に立たされた場合は、ぜひ一緒に相談に乗らせてください。


〜当院で施術できる
代表的な怪我、疾患〜

保険適応内
(1ヶ月以内の間に発生した突然の痛み・ケガ・交通事故または業務災害・労災)

スポーツ・日常生活による肩の痛み、腱板損傷(腱板炎、腱板断裂、肩峰下インピンジメント症候群、肩峰下滑液包炎)、
石灰性腱炎(石灰沈着性腱板炎、石灰沈着性滑液包炎)、その他、肩の投球障害(上腕二頭筋長頭腱損傷、ベネット損傷、SLAP損傷)、
骨折(リトルリーガー肩を含む)、脱臼、など



保険適応外
(長期にわたる原因の無い痛みやシビレ、また重だるさ)

肩関節周囲炎(通称:四十肩・五十肩)、原因のない肩関節の固さ、肩甲骨機能不全、巻き肩、など


当院の施術について

〜どんなテクニックを使うのか以上に、
どこを施術すべきかがが重要だと考えます〜

当院の施術は主に、手で行う7つの手技療法と正しい体の使い方を身につける運動療法をお体の状態に合わせて選択して行います。

それらに電気をあてたり体を温めたりなどの物理療法を掛け合わせていきます。
痛みを伴う施術は行いません。

患者様一人ひとりの体の反応を見ながら、最適な力でソフトに施術を行います。

当院では、
評価(どこが悪くて痛んでいるのか)が最も重要と考えており、
施術(どんな施術テクニックを使うのか?)はその先にあるものと考えています。

これは診察と施術の時間配分のことではなく、重要度のことです。
なぜなら適切な場所を適切な順番で施術をしないと
痛みはよくなっていかないからです。

初診の際にはもちろんのこと、通院中の経過観察においても症状の変化を注意深く観察させていただき、この施術方針が正しいのか、方針を転換する必要があるのかを日々検討していきます。

「これをやれば何でも治る!」などというテクニックは世の中にありません。

だからこそ、常に患者様のお話をよく伺い、動きをよく観察し、症状の経過を一緒に追いかけ、最善の施術、そして生活習慣に合わせた アドバイスを一人一人に合わせて作る必要があります。

我々は自分が何者であり、患者様に何が提供できるのかを理解している者でありたいと考えております。

当院は帝京大学付属の接骨院ですので、患者様の痛み改善を最優先に考えています。

我々が得意な範囲は我々にお任せいただき、我々でなく医師やその他の医療従事者が得意とする分野については、そちらを受診することをお勧めすることが患者様にとって最善であると考えております。ですから初診の時点で、他の専門医療機関での治療の方が適していると判断させていただく場合もございます。

その際は患者様のご希望をよくお伺いし、他医への適切な受診の方法などにつきましても責任持ってご案内させていただきます。

帝京八王子接骨院 7つの特徴

  • 1

    どんなテクニックを使うのか以上に、どこを施術すべきかがが重要だと考えます

    帝京大学には柔道整復師(国家資格)を受験する資格の取得が出来る柔道整復学科があり、そこでは医学部や医学部附属病院との連携で最先端の医療技術を感じられる環境が整っています。

    そして、スポーツに強い帝京大学ならではの様々な分野の臨床から最新の医療知識が更新・蓄積されています。

    その環境を活かし日々勉強・実践を重ねている国家資格者が施術を担当します。
    身体の構造(解剖学、運動学)や機能(生理学)を学び、しっかりとした医学的根拠のある施術を行いますのでご安心ください。

  • 2

    整形外科に勤務経験のある国家資格者が院長を務める安心の施術

    痛みの原因は人それぞれです。
    そして適切な場所を適切な順番で施術する為、痛みの原因を見つける事が非常に重要です。

    当院では現場での経験がある国家資格者が院長を務めています。

    身体の構造(解剖学、運動学)や機能(生理学)の知識もスタッフ間で共有し日常動作を見て関節のズレや自律神経の乱れからくる身体のお悩みなど、患者様がご自身では気づけない部分を見つけていきます。

    どこに通っても痛みが良くならなかった方は一度ご相談ください。

  • 3

    エコーを使った検査で体の状態を可視化して痛みの原因が明確に

    痛みの原因を特定していく為に、エコー(超音波)検査を行います。

    骨だけが映るレントゲン検査とは違い、筋肉、腱、軟骨を検査できて、放射線を使わないので被曝の心配もありません。

    さらに改善具合の確認の為、必要な時に何回でも検査が出来ます。

    この検査を元に、今のお体の状態やどんな施術が必要なのか、痛みを繰り返さない為に必要な事を専門用語は使わずに分かりやすくご説明いたします。

    患者様から見てもお身体の状態が可視化され、ご納得した上で施術を受けられます。

  • 4

    大学付属施設ならではの最新の物理療法機器で
    痛みの早期改善をサポート

    大学付属の臨床実習施設で学生に最新の知識と技術を学びながら臨床経験を積んでもらう為に、世界で戦うトップアスリートも施術で使用する最新の物理療法機器を豊富に導入しています。

    そして患者様が抱える痛みの状態に合わせて物理療法機器を使い分け、早期改善をサポートしていきます。

    なお痛い所を刺激せず、ソフトな施術を行いますのでお子様からご高齢の方まで安心して施術が受けられます。

  • 5

    医師とも連携。状況に応じた改善策の提案や紹介が行えるので安心

    大学付属の臨床実習施設で学生に最新の知識と技術を学びながら臨床経験を積んでもらう為に、世界で戦うトップアスリートも施術で使用する最新の物理療法機器を豊富に導入しています。

    そして患者様が抱える痛みの状態に合わせて物理療法機器を使い分け、早期改善をサポートしていきます。

    なお痛い所を刺激せず、ソフトな施術を行いますのでお子様からご高齢の方まで安心して施術が受けられます。

  • 6

    お体の状態をスタッフ全員で共有。安定した水準の施術が受けられます

    当院では施術の担当者が代わっても、同じ水準の施術が受けられるようにご来院いただいたその日に傷病経過用紙をつけてしっかりと記録を残しています。

    この記録がある事で数年前にご来院いただいた際のお体の状態も見返せるようにしています。

    患者さんのお体の状態をスタッフ全員で共有していますので、いつご来院いただいたとしても、安定した水準の施術が受けられますのでご安心ください。

  • 7

    女性スタッフも在籍。女性も安心してご来院していただけます

    男性スタッフには相談しづらい女性特有のお悩みなどを安心してご相談いただけます。

    また、男性スタッフの施術を受けるのが苦手な患者様でも女性スタッフが親身にご対応させていただきます。

    初めての方でもご安心してご来院ください。

いつまでも自分の力で
生活できる身体を手に入れるために

当院における施術の考えは、
無理やり外から刺激を加えて痛みを改善させることではなく、
本来持っている患者様の自然治癒力を邪魔しているものを取り除く事を最優先に行います。

おケガをされた痛みであれば治すのはむしろ簡単だと言える場合もあります。
もっとも治りづらいのは、ご自身がなぜ痛くなるのかが分からない痛みなのです。
そのために姿勢や体のバランスを整え、負担のない動かし方を身につけていただき、
関節や筋肉への過度の負担を和らげて炎症を抑えていきます。

例えば、筋肉が原因の痛み、筋肉の緊張によって起こる腱や関節の痛み、
そして炎症などでお困りでしたら当院で施術を受けられることをお勧めします。

体の不調を放っておくと、一部の関節が機能低下を起こした時、
それをかばうように他の関節が無理な動きを起こし、終いには全身の姿勢の異常が起こります。

時間が経つほどに全身の筋肉や関節が慢性的に悪化していきます。
そして当然、施術にかかる時間も長くなっていきます。

逆に問題を引き起こしている真の原因の部分が見つかれば、全ての問題が解決することもあります。

問題を解決するなら出来るだけ早いタイミングがお勧めです。
関節自体の骨や軟骨の変形が起こって、矯正不可能な痛みに進んでしまう前に、体のメンテナンスをしっかり行いましょう!

最後に、当院は「痛みのかかりつけ医」のような存在を目指しております。

すべて当院で治せるわけではありませんが、その場合は症状に適した医療機関をお勧めすることはできます。
どこに受診すればよいのか?悩んでいらっしゃる時には、ぜひ頼っていただければと思います。